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05 8月 2014

一日かけて見守りました

「抜け殻になんかついとぉ」
抜け殻を集めてた子が呼んだ
木から落とした抜け殻はまだ午前中なのに羽化中
「珍しいもの見つけたね。それ、まだ中にセミさんがいるんだよ」

一晩かけて登ったのか
台風接近のせいか

地面じゃかわいそう、でも、木の上じゃちょっと見にくい
だから、ごめんね。お引越し
ちょっと見ただけではわからないけど
ずっと見てると時々動いてる
「まだ生きとぉ」
「出てくると?」
いつの間にか人だかり
自然と身長順になってるのがおもしろい

「これがセミになると?」
「ハネがないけん脱皮かもしれん」
「お腹に鳴くための器官があるけんオスやね」
色んな憶測や薀蓄が飛び交う
「何ゼミかなぁ?」
まだ白いセミと図鑑見比べてもよくわからない
それがまた、想像力をかきたてる

棒でつついてみたい
手で触ってみたい
でも
なんか触っちゃいけない気がする

小さい子触ろうとするのを見て
「ダメ」とそっと手を引き戻したのは
ママではなくて
ここで初めて会った子
その真剣な声で触るのは諦めた

好奇心と優しさの葛藤がみんなの中にあって
それでもセミを大事に思ってて
夕方、無事、ちゃんとハネが乾いたのを見て
「アブラゼミやった!!」
って喜んでる姿がとても印象的だった

7/31の子どもプレーパークより